2016年04月06日

気づき

起業してからこれまでの6年間、設計・見積・監理は私一人の作業でした。

年々売上が拡大していましたが内容的に小規模なリフォーム工事が圧倒的に多く、結局のところは現場での技術的判断力のほうがデスクワーク的なものよりはるかに重要でした。
「見て触れて考える」現場に出ずっぱりの毎日、現場については職人仲間のサポートが得られていましたので「設計・見積・監理」については私の処理能力の中だけでどうにかこなせていました。

しかし去年からそれも限界に達し、ときおり業務の遅れを生じる場面もあって強い問題意識を感じていたところ、今年は依頼傾向に変化があり新築やリフォームもかなり大掛かりなものが多い。個人的な事情もあり私個人の処理能力が低下している。
もはや設計・見積・監理においても私一人のこなせる作業量を超えました。一人で抱えこんで破綻してはお客様に甚大なご迷惑をかけてしまう。

そんな状況の中、私に救いの手を伸ばしてくださった2人の建築士の友人。
ご一緒させていただいて協働する素晴らしさに深く感動しています。現場で充分にわかっていたつもりだったのに…私1人で抱え込んでも誰のためにもならない。私のいま置かれている状況はもはや自分の手で図面を描ける状況になくて、作業するよりも指示にまわらないと業務量と内容が多すぎてどうにもならない。

個人で起業してからこれまで「自分がやらなきゃ」という完全なる職人気質でやってきました。それが責任感だと思ってきました。それはとても大きな間違いでした。。。
「自分に頼んでいただいているのだから自分がやらなきゃ」という考えが、いかにひとりよがりで傲慢、幼稚な責任感であったか気付かされました。

アトリエイデアに依頼をくださるお客様の期待に応え責任を持ったお仕事をするためには、打ち合わせの段階から複数の視点から多面的に見ることができる体制はとても重要。1人体制の設計では1人の知恵しか出てこない。

私が担うべき役割はお客様の期待に応えること、職人仲間の現場を率いることに尽きるのであって、そこに全力を注ぐべきだと思い知らされました。
そのためには私が手に仕事を抱えていない方がいい。ゆとりがなければ豊かな仕事もできないし、会社自体の技術や内容の向上ための業務も足りなくなってこなすことに追われてしまう。

もともとは私の直面した個人的困難に対して建築士仲間の優しいお気持ちからの救いの手でしたが、このことがきっかけで本当に大きな気づきをいただいたことに心から感謝しています。

これからは独善的な正義感を捨て、協力してくださる方のお力に謙虚に学ばせていただきながら、お客様と職人仲間のために尽力していきたいと思います。

posted by アトリエイデア at 03:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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